チャンジャとは、韓国風「鱈(タラ)の塩辛」という意味で、タラの胃袋をキムチ風の薬味で味付けし、じっくり漬け込み熟成させたものです。味はまろやかな上、コリコリとした食感を追求した、これぞまさに究極の珍味です!ビールやお酒のおつまみにはもちろん、あったかいご飯と一緒に食べるのも最高です。
チャンジャとは、鱈(たら)の内臓をキムチ風の薬味であえて醸成させたもの。
北海を回遊する鱈は“たらふく”という言葉の語源でもあるように、海にいる間にカニやエビ、貝などの海の幸を腹一杯蓄えるため、栄養価が高いとされています。
そんな鱈の胃袋を一つひとつ丁寧に手作業で筋目を取り除き、時間をかけてじっくり塩蔵(えんぞう)したものを薬念(ヤンニョン)に漬けて発酵させてつくりあげたものが「チャンジャ」なのです。
ふだんは捨てられる魚の胃袋を手間を惜しまず高級珍味に仕上げる。これぞ、韓国料理の醍醐味を味わえる究極の一品といえます。
チャンジャとは鱈の胃袋を塩蔵熟成させ秘伝の薬念に漬け込んでつくられた自然素材だけを用いた塩辛です。
チャンジャはどんな鱈の胃袋か。
うま味たっぷり、鱈の胃袋
チャンジャとは、鱈(たら)の内臓をキムチ風の薬味であえて醸成させたもの。 北海を回遊する鱈は、”たらふく”という言葉の語源でもあるように、カニやエビ、貝などの海の幸を腹一杯蓄えます。 そんな鱈の胃袋を一つひとつ、筋目を手作業でていねいに除き、時間をかけてじっくり塩蔵したものを、ヤンニョンという薬味に漬けて発酵させていくのです。
韓国はスケソウダラ。日本ではマダラが。スケソウダラの胃は採れる量が少ない。マダラは歯応えがある。
ウルサンという日本海に面した町では、冬場になるとスケソウダラのフィレをそのまま漬け込んだキムチがあります。
スケソウダラの胃と腸を塩蔵し、キムチ風に漬け込んだものをチャンランジョという塩辛です。
日本で出回るチャンジャはスケソウダラでしょうか?
手に入りにくく、漬け込むのに手間がかかるスケソウダラより、もともとよく食されていた塩蔵マダラに目をつけました。
マダラのエラを除き、胃袋の部分のみを塩蔵。
チャンランジョの味付けを真似ることで日本独自の「マダラチャンジャ」をつくり上げたのです。
今日韓国で見られるマダラのチャンジャはエラ付きであり、日本で食されるものとは違います。
スケソウダラは高級な上に胃袋は一匹当り5gから15g位しか取れません。
作業も大変なもので、胃袋の掃除で1時間にさばける量は熟練者で1時間に3kg、なれない者だと1kgがせいぜいです。
量産するのは難しいものでした。
マダラチャンジャは主にその歯ごたえを、
本場韓国の高級珍味スケソウダラチャンジャは独特の熟成した旨味を、
機械工程のチャンジャは
手作業製造のチャンジャは
筋目を取り除く作業を省いても見た目はあまり変わりませんが、味の差は変わります。
チャンジャはおいしい高級珍味であるだけでなく、栄養的にも大変優れた食品です。韓国の調味料を用い自然に熟成させてあるので、アミノ酸やミネラルが豊富で、発酵・熟成する過程で生まれるのがビタミン。このビタミンの有用性は、いまさら申すまでもありません。
■千切り大根のチャンジャ
材料 2人前
・大根 1/4
・チャンジャ 100g
・塩 大さじ1
・粉唐辛子 小さじ1/2
・砂糖 小さじ1/2
1 大根を千切りにする。
2 1に塩を振り、約5分経ったら水で洗い流し、水気をよく切る。
3 2とチャンジャを和える。
■チャンジャ豆腐
材料 1人前
・豆腐 1/3丁
・チャンジャ 適量
・ゴマ油 小さじ1
・白ネギ 少々
1 豆腐を3cm角に切り、チャンジャをのせてゴマ油をかける。
2 白ネギを上にかけて完成。
■チャーハンへ活用
材料 1人前
・白ご飯 茶碗1杯
・たまご 1個
・ねぎ 適宜
・チャンジャ 大さじ2〜3杯
・塩、胡椒は好みに合わせて適宜
1 たまごを半熟そぼろ卵の状態にし別皿にとっておくとよい。
フライパンの油は少な目のほうがおいしい。
2 白ご飯をほぐす。
冷ご飯のほうが旨みが増す。
3 チャンジャを入れ混ぜ、この時に塩、胡椒で好みの味付けにする。
4 ねぎを混ぜる。(量はお好みで。)
5 別皿にとっておいた半熟スクランブルエッグを入れ、ほどよく混ぜる。
6 皿に盛って完成。貝割れ大根がよく合う。
■チャンジャぞうすい
材料 1人前
・だじ汁 200cc
・塩 少々
・味の素 少々
・薄口醤油 少々
・ごはん 100g
・チャンジャ 30g
・韓国のり 少々
・ごま 少々
1 だし汁に塩、味の素、薄口醤油を少々入れて味を整える。
2 ごはんの上にチャンジャを置き、だし汁をかける。
3 刻んだ韓国のりとごまをかける。
だし汁に薄口醤油を入れるのを忘れないように。
■チャンジャキャベツ
材料 4人前
・キャベツ 1/8〜1/4個
・チャンジャ 大さじ2〜3
・ゴマ油 小さじ1
・白ゴマ 小さじ2
1 キャベツはザク切りにして、水洗いしザルに上げる。
2 チャンジャが大きい場合は粗く刻む。
3 熱湯にキャベツを加え、キャベツがしんなりしたらザルに上げてゆで汁を切る。
4 キャベツ、チャンジャ、ゴマ油、白ゴマを混ぜ合わせ、器に盛る。
そのままでも美味しくいただけますが、ごま油・白ごま・きざみネギを入れていただいても美味!
おむすびや韓国海苔でくるんで韓国風手巻き、お茶漬け、キムチ鍋に入れても絶品です。
●冷蔵 ・冷凍庫で保存ください。
保存方法:要冷蔵・チルド冷蔵
賞味期限:5ヶ月(解凍後7日、チルド冷蔵なら3ヶ月)
1:たら!
チャンジャの原料になるたらを準備。
2:胃袋!
なんとさばいたら胃袋の中にイカが3匹はいってることも。
何でも腹一杯食べるからタラフク(鱈腹)食べるとの語源に。
3:さばいて白身とレバーに!
周りの白身はチャンジャにはならずに鍋の具材に!
4:胃袋洗浄!
これが厄介で手間隙かけて余計なものを取るのです!
5:細切れに!
食べやすい大きさに手包丁で丁寧に丁寧に細かく切ります。
6:ここからは!!
基本的なチャンジャの作り方は、
@塩漬けしておいた鱈胃袋を水洗い
A塩気、水気を取る
B粉唐からし、砂糖、ごま油、おろしニンニク、おろし生姜等で味付け
C何日か寝かせる
これで美味しいチャンジャのできあがり!